『今回の主人公を女性にしたのはなぜですか？』という質問をよく受けます。雑誌などのインタビューでも、このウェブページの投稿でも。正直、これは予想してませんでした。それほど重大な決意の下に、女性主人公にしたわけでもないですから。“おっさんには飽きたから”というのが、冗談みたいな真面目な理由だったりします。もちろん、結果として女性主人公に決まったのにはもう少し複雑な経緯がありはしますが、話の根源はそこでした。ＳＨ１、ＳＨ２と物語のもの寂しい雰囲気に合わせるため、そしてユーザーが感情移入しやすいように、と３０才前後の男性が主人公でした。そこでＳＨ３の主人公を決めるときに、今までそれなりに好評だし“じゃあ、また”と同じような主人公を作るのは、確かに負け要素の少ない手なんですけど、『前と同じ』ということが作る上でひどく退屈に思えて。どうしても雰囲気も似通ってしまって、ユーザーにとってもつまらないものしかできないことも怖いし。だから、今回は変えようと思いました。最初は老人とか、おばさんとかも考えました。個人的には『私はウォシャウスキー』みたいに“強い母親”みたいな存在は好きですし。そういう中で結果として、敵との戦闘などの事情も考慮して、今のヘザーという主人公が生まれました。
シナリオ的にも１、２とは違う、攻撃的・積極的な主人公を描きたかったので。悪態とか冗談とかがすぐ口に出て、それが似合わなさそうで似あうようなキャラを。 | 
